卵巣嚢腫が6センチの時とは?

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ここでは、「卵巣嚢腫が6センチの時」
についてお話します。

 

卵巣には、いろいろな種類の
腫瘍ができますが、そのほとんどが
良性の腫瘍です。

 

卵巣嚢腫は、その良性の腫瘍の1つで、
卵巣の中に分泌液や脂肪が
などがたまり、腫れてしまう病気です。

 

腫瘍が小さいうちは、
自覚症状があまりなく、
腫瘍が握りこぶし大くらいに

 

なってから気づいたり、
検診や妊娠などをきっかけに
偶然発見されることが多いです。

 

卵巣嚢腫は、大きくならないと
なかなか症状が現れません。

 

それでは、どのくらいの大きさに
なったら症状が現れるのでしょうか?

 

また、大きさによって
どのような治療を行うのでしょうか?

 

今回は、卵巣嚢腫の
大きさで6センチについてご紹介します。

 

卵黄嚢腫の治療と大きさ

 

卵巣嚢腫は、腫瘍が小さく
悪性の疑いがほとんどない場合には、
外来での経過観察を行います。

 

ただし、まれに腫瘍が悪性のものに
変わることがあるため、

 

良性と診断されたからといって放置せず、
定期的に検査を受けることが大切です。

 

腫瘍の大きさが6センチを超えると、
下腹部が出てきたり、お腹の張りを
感じるようになり、

 

周囲の臓器を圧迫して、
頻尿や便秘、下腹部痛が現れます。

 

また、茎捻転を起こす可能性が出てくるため、
手術を検討した方がよい場合があります。

 

卵巣嚢腫は良性のものですが、
腫瘍がどんどん大きくなっていくと、

 

悪性の可能性を考えなければ
いけなくなります。

 

腫瘍が悪性か良性かは、
腫瘍マーカーという血液検査や、

 

MRI検査やCT検査を行い、
腫瘍の中の状態を確認し、推測します。

 

しかし、最終的には手術で
腫瘍を取り除き診断を確定します。

 

卵巣嚢腫手術は、腫瘍が悪性か
良性かを調べるための
方法でもあります。

 

茎捻転

 

腫瘍が6センチ〜7センチを
超える大きさになってくると、
茎捻転を起こすことがあります。

 

茎捻転とは、腫瘍のできている卵巣が、
根元からくるっと
ねじれてしまう症状のことです。

 

茎捻転が起きると、卵巣の根元が
ねじれるために、卵巣にうっ血が起こり、
激しい下腹部痛や嘔吐、吐き気がします。

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ときにはショック症状を
起こすこともあります。

 

ねじれてしまったために
血液が卵巣に流れなくなり、

 

最悪の場合は卵巣破裂を
起こして命にかかわることもあります。

 

このような急激な痛みが
起きた場合には、至急救急車で
病院へ行く必要があります。

 

茎捻転を起こした場合には、
腫瘍の種類や大きさにかかわらず、
緊急手術を行い、

 

茎捻転を起こした卵巣を
全摘出することになります。

 

茎捻転を起こさないためにも、
大きくなった腫瘍は手術で
取り除くことが一般的です。

 

卵巣嚢腫の手術

 

卵巣嚢腫の手術で卵巣を取るかどうかは、
腫瘍の種類や状態、本人の年齢、

 

妊娠の希望の有無
などによって相談して決めていきます。

 

悪性の疑いがまったくなければ、
腫瘍だけを取り除く
嚢腫核手術が行われます。

 

大きな腫瘍を取り除いた場合でも、
卵巣がわずかに残っていれば
卵巣の機能は残るので心配はいりません。

 

腫瘍の大きさが大きく、
卵巣ごと取り除かなければ

 

いけない場合には、
卵巣摘出術を行います。

 

卵巣は、左右に1つずつあるため、
片方の卵巣を取っても、
卵巣の機能は残ります。

 

腫瘍の大きさが非常に大きい場合や、
ほかの臓器と癒着が激しいとき、
閉経後であれば、卵巣だけでなく、

 

卵管・子宮も取り除く、
子宮・付属器摘出術を
行う場合もあります。

 

手術は、腹腔鏡手術で行うことが
多くなってきていますが、

 

腫瘍の状態や大きさにより
開腹手術で行う場合があります。

 

このように、卵巣嚢腫は良性である
と診断され、腫瘍が小さく、
6センチを超えなく、かつ

 

気になる症状がなければすぐに
治療をはじめる必要はありません。

 

しかし、6センチを超えると
さまざまな症状が現れ始めます。

 

今後の治療について、医師としっかり相談し、
定期検査を忘れずに行うようにしましょう。

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